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潤んだ瞳、上気した頬、しっとりと汗ばむ肌、弱々しく掠れがちな声。いつもよりわずかに舌足らずで甘えた話し方。切ないような、けれど興奮と期待に満ちた表情。
くたりとベッドに横たわりながら、ねだるように見上げてくる愛らしい想い人――。
何だこれは、もしや誘っているのだろうか。
いやそんなまさか。
だが実はまーは襲って欲しいのか?
それとも自分たちを試しているのか。
理性の糸がブチ切れてしまいそうな彼らの葛藤をよそに、小さな手が触れてくる。
サワサワ なでなで ギュッ
「「「~~ッ!?////////」」」
「……あれ、何で? モフモフじゃない、です」
だがしかし。
彼等にとっては嬉しくもまるで甘い拷問のような、まーの「おさわり」。それをギリギリの理性でもって耐えたというのに。
元々潤んでいたまーの瞳はさらに溢れそうなほどの涙を湛え、悲しいのか悔しいのか、イヤイヤと首を振り始めるではないか。
「「「ま、まー?」」」
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