リクエスト

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「……まー、迎えに来た」 「「「たた、隊長ーっ」」」 「み、皆……!」 「ああ? 何だお前ら、勝手に生徒会室に入り込みやがって」 勢い良く開いたドアに突き飛ばされ、床に這いつくばる俺の頭上でそんな会話が飛び交った。 容赦無くぶつけた鼻がズキズキするけど、それより今は現状把握だ。 痛む鼻を押さえて見上げると、怒鳴り込んで来たのはやっぱり「副会長親衛隊」副隊長三人と平隊員たち。 あ、平隊員らは生徒会室の外から中の様子を覗いてるわ。流石に副隊長たちのような度胸は無いらしい。 まあ本来、生徒会室に乗り込んで来る親衛隊(副隊長たち)の方が異常なんだろうな。 「君達は確か私の親衛隊員だったね。隊長のまー君は私がお茶に誘ったんですよ。連れ込まれた、だなんて人聞きの悪い事はしてないつもりですが。ねえ、まー君?」 「えっ、あ、はい。でもあの」 「フフ。ほら、まー君もこう言ってるんだし君達も分かったでしょう?」 何か今、まーが言いかけたのをわざと遮ったな副会長。やっぱ腹黒いな、うん。 .
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