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「で、でもあの」
「とにかく、まー以外は今すぐこっから全員出て行け。仕事の邪魔だ」
「なっ!? テメ……!」
どう見たって仕事なんか誰もやってないのになぁ、会長言い切ったよ。
永太、怒りで可愛い顔が台無し。
「おい、お前達。ここで何を騒いでいるんだ!」
「あ? てめーには関係無えだろ。勝手に俺様のテリトリー入って来んじゃねえよ、くそ風紀委員が」
ドアの入口に群がってた親衛隊のチワワ達を掻き分け、生徒会室の中に入って来たのは、風紀委員長。
俺こいつ苦手なんだよな。
ストイックで冷たい印象の美形だし、でも実は鬼畜っぽいし絶対タチだと思うし。
そゆ奴を縛り上げて慣らさず無理やり突っ込んだら楽しいだろうなー…///
普段こんな男前が、顔をぐちゃぐちゃにして泣き喚く姿って本当、堪んない。
とは思うんだけど。
ひっ!?
今の妄想がバレたのか鬼の形相で睨まれた。
駄目だこいつ、やっぱただ者じゃねえぇーッ!
「何処であろうと学園の風紀を乱す者は取り締まる、それが我々の仕事――」
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