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紫さんが居なくなって、しばらくした後。
「……なぁ、霊夢。あいつってあんなに怖い顔今までにしたことあんのか?」
魔理沙が、霊夢に尋ねるように小さく呟く。先程、紫さんが見せた表情が余程、本気のものだったのか。
霊夢は、静かに目を細めながら言う。
「さぁ……。あんな紫見るの、久しぶりよ」
「……それだけ零夜に対する期待? が大きいってことか?」
「何で俺が……。まぁ、紫さんは俺に死んで欲しくないのはよーく分かった」
聞くところだとこの幻想郷、危険が一杯らしいから気をつけよう。
危うく死にかけると、紫さんが殺しに来そうだ。
「取りあえず」「まっ」
霊夢と魔理沙、二人声を揃えて、そしてとびきりの笑顔で言った。
「「幻想郷へようこそ!」」
「……よろしく」
これから大変になってきそうな予感がした。
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