二 能力、スペルカード、そして弾幕ごっこ 

5/7
前へ
/351ページ
次へ
   俺はわけを話し、霊夢からの助言を聞こうとした。  弾幕が撃てたこと。自分の持ち物。そして能力のこと。  霊夢は細かく俺に質問したりしながら、聞いていた。 「……成程ね」 「……」  霊夢がそして縁側に座っていた俺の隣に来る。  そして、手を差し出してきた。 「……?」 「私は能力を調べることが出来るの。だから手を貸して」 「あ、ああ」  俺は言われた通り、霊夢に向けて手を差し出す。  霊夢は俺の手を取り、そして念じるように目をゆっくりと閉じる。  数秒の後、霊夢は息を吐いて、そして手を俺から放して、ゆっくりと目を開いた。 「あんたの能力は……」 「……」  心なしか、ドキドキした感じで俺は霊夢の言葉を待つ。  魔理沙も後ろから、身を乗り出して興味があるようにわくわくして聞いている。 「『あらゆる全ての力を操る程度の能力』……といったところかしら」 「……えっと」  あまり意味が理解できないのだが?  あらゆる全ての力を操る程度の能力? 「というと?」 「自分の腕力やら脚力等の膂力は勿論、魔力や霊力、更には相手の能力も真似出来る能力ね。チートじゃん」 「……」 「はははっ! そいつはすげえな!」  俺が絶句していると代わりに魔理沙が俺の感想を答えた様なものだった。  何それ、つよーい。  自分の事と思えない。
/351ページ

最初のコメントを投稿しよう!

92人が本棚に入れています
本棚に追加