三 VS霧雨魔理沙

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 すると上から声が掛かった。 「いいこと教えてやるぜ。零夜」 「っ!?」  咄嗟の判断でその場から離れる。その直後、俺のいたところに弾幕が当たった。 「私はな、ある奴が出て来るまで幻想郷最速だったんだよ!」 「……そりゃ、ねぇだろ」  空に魔理沙が浮いていた。箒に跨って。  しかも、旧幻想郷最速?  これは、厳しい戦いになりそうだ。 「そらっ!」 「っとお!」  空から一方的に狙われ続ける。  星形の弾幕が境内を飛び交い、次々と地面に着弾する。  それを寸でのところで避け、躱し、地を走る。 「空飛べるなんて聞いてねぇぞ!」 「弾幕ごっこは空中戦が基本だぜ! どいつもこいつも飛べるぜ!?」 「まじかよ!」  洒落になんない。どいつもこいつも飛べるなんて。  そんな事より今は、魔理沙に対応しねえと。 「くそっ!」 「ははは! どこ狙ってんだ、零夜!」  放った弾幕も、魔理沙に当たらない。  いくら弾幕が速かろうとも、縦横無尽に動き回る相手は狙い辛い。  加えて、身動きの取りづらいこの状況。  劣勢、っていうやつだ。
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