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しかしこのまま黙っているわけにはいくまい。
この状況を打破するための策を練らないと。
「……だめだ。思いつかん」
そういいアイディアが浮かぶはずがない。
その間も俺は避け、魔理沙の弾幕を躱しつつ、意味のない反撃を返す。
それを軽々と余裕綽々と避ける魔理沙。
そして魔理沙の反撃。
このワンパターンだ。
「っち! 正直、つまらねえな」
「だったらせめて条件をイーブンにしろ!」
不平等過ぎるわ!
「嫌だぜ」
「……だろうな」
しっかし、どうしたものか。
こうも膠着状態が続くと、永遠と続けなくてはいけないような気分になってくる。
こんなスリリングなのを続けるなんて、やだぜ。
「……っじゃあ、ここで一丁派手にしますか!」
この均衡を破りに掛かったのは魔理沙だった。
手には――スペルカード!
まさかまたあれ?
「おいおいマジかよ……!」
「いくぜ、零夜!」
そして宣誓するように手を上げて、大声を挙げた。
「恋符『マスタースパーク』!」
同時に、超ど級の破壊光線が俺の視界を覆った。
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