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数分間、訊かれるだけ訊かれまくって。
俺の情報という情報をこってり絞られて。
そして満足げに最後の質問を聞いて、俺が答えて、そしてインタビューは終わった。
「ありがとうございます! これで記事が書けます!」
「そりゃ、良かったね」
「はい!」
喜んでいる姿を見ると、こちらにも何かは知らない嬉しさが伝わる。
特に無邪気な笑顔というものは、人を無条件で暖かい気持ちにしてくれる。
「それじゃあ、記事書くの頑張れよ」
「はい! それでは!」
と、文が飛び立つ直前。
くるりと回って、俺と対面になった。
「私の名前は射命丸文。清く正しい射命丸、です!」
「……それが言いたかったのか?」
「はい! じゃあ今度こそ、さらば!」
そして勢いよく飛び立った。
急発進した文は翼をはためかせ、見る見るうちに空の彼方へと消えてった。
「……はえーよ」
そこで肩に手が置かれた。
振り返ってみると、魔理沙がいた。
「どうした?」
「……ちなみに、あいつが現幻想郷最速だぜ」
「……成程」
道理で速いわけだ。
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