四 紅魔館

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「零夜。塩取ってくれる?」 「おう」  朝です。  状況はというと、霊夢が朝ごはんを作るというので、泊めさせて貰っている俺が手伝うと言い、台所で料理をして、そして調理が終わり、ちゃぶ台で食卓を囲んでいる。  レシピは普通な和風の朝ごはん。  鮭の西京焼きとか出汁巻き卵とか味噌汁とか一般的なメニューだ。  どれも美味しく仕上がっていて、箸が進む進む。 「一人暮らししているだけはあるな、美味い」 「でしょう。それにコストが掛からないように節約してるのよ」 「はぁー……」  よく出来た人間だ。  倹約精神があり、料理上手。  それなりに親切心もあって、ぶっきらぼうでいるようで優しい一面もある。 「……うめー」  味噌汁を啜りながら、思わず呻いた。  絶妙な味だ。 「まぁ、どんな食材も使いようよ」  少し照れたように笑って霊夢は言う。  俺は味噌汁を最後まで飲み干して、そして手を合わせた。 「ご馳走様」 「お粗末様でした」  すぐさま俺は立ち上がり、そこに置いてある食器全てを運び、台所に持っていった。  霊夢が洗い始めようとするが、一宿二飯の礼があるため俺が洗うと言うと、大人しく引き下がった。  すぐに食器を洗い始める。  
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