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「零夜。塩取ってくれる?」
「おう」
朝です。
状況はというと、霊夢が朝ごはんを作るというので、泊めさせて貰っている俺が手伝うと言い、台所で料理をして、そして調理が終わり、ちゃぶ台で食卓を囲んでいる。
レシピは普通な和風の朝ごはん。
鮭の西京焼きとか出汁巻き卵とか味噌汁とか一般的なメニューだ。
どれも美味しく仕上がっていて、箸が進む進む。
「一人暮らししているだけはあるな、美味い」
「でしょう。それにコストが掛からないように節約してるのよ」
「はぁー……」
よく出来た人間だ。
倹約精神があり、料理上手。
それなりに親切心もあって、ぶっきらぼうでいるようで優しい一面もある。
「……うめー」
味噌汁を啜りながら、思わず呻いた。
絶妙な味だ。
「まぁ、どんな食材も使いようよ」
少し照れたように笑って霊夢は言う。
俺は味噌汁を最後まで飲み干して、そして手を合わせた。
「ご馳走様」
「お粗末様でした」
すぐさま俺は立ち上がり、そこに置いてある食器全てを運び、台所に持っていった。
霊夢が洗い始めようとするが、一宿二飯の礼があるため俺が洗うと言うと、大人しく引き下がった。
すぐに食器を洗い始める。
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