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黒髪の青年の夢の中に声が響く
『…い……ちに……』
(ん…?なんだろぅ…よく聞こえない…それにここは…夢の中…?)
声が途切れ途切れで聞き取りづらい。
『…に……来い…』
(なんだろう…呼んでるの…かな…?)
青年はボーッとそんなことを考えて居たが、ハッっとして聞き返す。
「君は…誰?」
『…来い。地下室に…来い…』
意識がはっきりしたせいか、今度は聞き取れた。
「地下室へ…?」
『来い…』
そう言って夢の声は消えた。
「待って!」
そう言おうと思い、どこから聞こえたかも分からない声に手を伸ばす。
と、突然黒い穴が足元から広がった
「!?」
手足をばたつかせるが何の抵抗にもならず、吸い込まれるように落ちていった…
「うわぁぁああああああ!!!」
そして黒い穴は再び閉じた。
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