夢に導かれ

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「……」 リリィーは唖然…いや、呆れた顔でクロノを見る。 「?」 クロノはキョトンとした顔でこちらを見る 「あの、クロノ王子。今の食べ方は…」 ゴクッ クロノは無理やり飲み込み話を進める。 「ぁ…いやごめん…美味しそうだったからついね。ははは。」 クロノは苦笑いで誤魔化す。 リリィーは怒っているのかと思いきや心配そうな顔をしていた。 「王子、美味しく頂いてもらえるのは本当に嬉しいです。でもさっき喉に詰まってたら笑い事じゃないですよ?今日は国王様のバースデーなのですから私も安心して楽しく過ごしたいのです。」 そう言ってキョトンとしたクロノに笑顔を見せた。 「さ、クロノ王子、紅茶が冷めてしまいますよ!」 と、ティーカップをクロノに渡す。 クロノはニッコリ笑ってティーカップを受け取る。 「ありがと!」 「いいえ、王子のお気に召すままに」 そう言って皿をトレイに乗せ、笑顔のままリリィーは退出した。 クロノはそのまま紅茶を飲む。 「今日は僕の好きなアールグレイ…うん!美味しい!」
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