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キスも手も徐々に下に下りていく。石橋さんは私の膝を掴むと押し広げて間に入る。茂みに指を這わせ、唇を這わせ、その中にある敏感な部分を撫でていく。指で、舌で。私が思わず声を漏らすと石橋さんは執拗にそこだけを攻めた。天井の高いホテルの部屋に自分の喘ぎ声と水音が響く。
『いい?』
コクリと頷くと、石橋さんは腰を落とした。ゆっくりとぬめり込む、大きな塊。奥まで差し込まれて私は顔を歪めた。
『痛いか?』
『いえ。奥まで届いて何となくおなかをかき回されてるみたいで』
『痛かったらすぐにやめるから、ちゃんと言いなさい』
『はい』
石橋さんは腰を引いては押し、押しては引いた。大人はこういうゆっくりな攻め方が好きなのかとも思ったけれど、後になって、私の一番感じるところを探っていたのだと知った。徐々に高められて、私は声を上げた。でもその日は私はいけなかった。
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