§1 ベニヤ板のルームシェア

14/17
6301人が本棚に入れています
本棚に追加
/474ページ
キスも手も徐々に下に下りていく。石橋さんは私の膝を掴むと押し広げて間に入る。茂みに指を這わせ、唇を這わせ、その中にある敏感な部分を撫でていく。指で、舌で。私が思わず声を漏らすと石橋さんは執拗にそこだけを攻めた。天井の高いホテルの部屋に自分の喘ぎ声と水音が響く。 『いい?』 コクリと頷くと、石橋さんは腰を落とした。ゆっくりとぬめり込む、大きな塊。奥まで差し込まれて私は顔を歪めた。 『痛いか?』 『いえ。奥まで届いて何となくおなかをかき回されてるみたいで』 『痛かったらすぐにやめるから、ちゃんと言いなさい』 『はい』 石橋さんは腰を引いては押し、押しては引いた。大人はこういうゆっくりな攻め方が好きなのかとも思ったけれど、後になって、私の一番感じるところを探っていたのだと知った。徐々に高められて、私は声を上げた。でもその日は私はいけなかった。
/474ページ

最初のコメントを投稿しよう!