ボディーガード

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「あこを見たいのは分かるけど、俺が恥ずかしいじゃん…」 うわぁー。御幸くん今更だよ。今日の朝にヴィク着けてる御幸くん見たし! まぁ、でも、御幸くんの恥じらい方って何処か先輩の仕草に似てて一々反応してしまう。 後ろ髪惹かれる思いがないわけじゃないけど、そんな風に御幸くんに言われたんじゃ強行は出来ないな。 「じゃ、一度双眼鏡を取りに帰るよ」 「見る気満々じゃねーかッ!!」 御幸くんが真面目に突っ込んでくるからおかしくなって吹き出してしまった。 一息整えてから、また御幸くんの頭を撫でたが、今度は振り払われなかった。 ん?と違和感を感じたが、ただ拗ねていたので意地悪しすぎたのかもと少しだけ反省。 「覗かないよ」 御幸くんは本当にいろんな表情を持っているんだな。 ふわふわした毛並みのいい猫みたいに黙って撫でられてて、なんとなくだけど離れ難いかもなんて思った。 「また、あとでね」 そう伝えると短く返ってきた返事で、手を離した。
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