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「落ちこぼれ、とっとと消えろよ。お前が学校来る度に皆嫌な気持ちになってんだぞ?」
「死んでくれないかな?」
「気持ち悪い」
「なに考えてるのか分からない」
「全部お前が悪いんだよ」
「消えろよ」
もう、嫌だ
どうして僕がこんな目にあわなきゃいけないの?
悪いこともしてないのに
「おっ?コイツ泣きそう(笑)」
「マジで?うわぁ…無いな」
「キモ!(笑)」
死にたい…
「なーんか、久しぶりに学校来たら不愉快なモノ見ちまったな~」
「あ?誰だよお前」
「誰でも良いんだろう……お前が次に目が覚めるのは、病院のベットの上だ」
「はっ?なに言って」
ドゴオォ!!
―――一人の男子生徒が、机と一緒に窓ガラスをぶち破り落ちていった
―――何故か?それは、怒らせてはいけない怪物を怒らせたから
「んー、まぁまぁだな。さて、虐めなんてカッコ悪い事してる餓鬼共。私刑の時間だぜ?」
―――私刑。誤字ではなく、彼が行う死刑の事
―――直ぐに教室は、正に世紀末(笑)とも呼べるレベルに変わっていた
「あー、終わった終わった。おいそこの僕っ娘」
「ふぇ?僕のこと?」
「お前以外誰が居るんだよ。つーか、僕っ娘って初めて見るな」
「………やっぱり変だよね。女なのに僕って」
「良いじゃねぇか」
「えっ?」
「人なんて様々。変わった奴なんか数えきれねぇよ。俺は普通の奴より、ソコの塵芥共より。断然、変わった奴の方が好きだぜ?(笑)」
「ほ、ホントに?」
「あぁ、ホントだ。どんな喋り方してても、どんな容姿でも、お前はお前じゃねぇか。堂々としろよ。お前は普通の奴とは違うんだって、誇れ(笑)」
「うん、分かった。僕は僕を誇る。ありがとね」
「気にすんな(笑)。さぁて、飯でも食いに行くか~」
「あっ、それだったら美味しい所知ってるよ」
「おっ、マジか。じゃあ、そこに行くか(笑)」
「うん♪」
―――皆さんは、もし自分の周りに変わった人が居ればどうしますか?
―――もしかしたら、その人と関わることで、日常が非日常へと変わるかもしれません
僕はまだ、この時知らなかった
この日から、僕の日常は終わったのだと
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