夢の終わり

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†††††††††††††††††††††††††††††† 「夢を見るんだ」 少年は語る 隣に居る少女に聞かせる もしも、生まれてから何事も無く安らかに死ねたらなって 「…………少なくとも、今のこの世界じゃあり得ないね」 少女はどこか遠い所を見つめながら少年の夢に否とする 「そうだね、"今は"ね。でも、いつかきっとそうなるよ」 少年はそれでも語る 「……くだらない。そんな夢物語は子供に聞かせなさいよ。未来の事なんて誰にも分からないんだから。"いつか"、なんて あやふやなモノ、信じてたって何にもならないわよ」 少女は少年の夢物語にそう吐き捨てるように言った 「うん、そうだよね。先ずは、"今"をどうにかしないとね」 「そう、この地獄みたいな世界を生き残る事だけを考えなさい。じゃないと、死ぬわよ」 少年と少女は真っ直ぐ前を見据える 眼前にはたった数時間前まで街があった それが全て焼き払われた。 そう、"奴ら"によって。 ーーー世界は地獄だ ーーーこの世界で少年は、己の夢を叶えられるか ーーーそれとも、夢から覚めるか
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