千夜一恋

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††††††††††††††† やれやれ 千年とは長いものじゃな アヤツに死なず……不死の体にされてから千年か 妾をどれだけ待たせれば気がすむのやら 『待っててくれ。きっと、お前をまた見つけるから。今度は、俺から会いに行く。そして、またお前を_____』 はぁ、妾がこれだけ待っておるのに、罪深い男じゃ ―――そう言う“神”は幸せそうに、恋する乙女 あー、止めじゃ止めじゃ! 今日は寝よう ―――神が眠りにつこうとした、その時 「誰か……居るのか?」 ―――その声は、神にとって ―――何よりも待ち望んでいた ―――嬉しくて、懐かしく、愛しい声 ―――神の笑みは全ての人を魅了する妖艶な笑み。 ―――ただし、それは狂気を含んでいた
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