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ある日、私は今までずっと友達と思っていた人物。
宮城悠斗に告白された。
どうして私なんだと聞けば口が悪く粗暴で不良扱いの自分を平然と受け入れてくれた上。
万人分け隔てなく接し普段から笑顔を向けていてくれていたからだという。
私と彼との出会いから馴れ初めを彼目線で簡単に説明するならば。
最初は空気。
別に居ても居なくても変わらない存在だったという。
だがある日。
彼を嫌煙し罵声罵倒したり厭味を吐く者達を私が諌めた。
それはもう、物凄い剣幕で。
彼はそのときの凜とする姿が頭から離れず、何となく話しかけたら意外に話しが弾み話すようになった。
そして何だかんだと接するうちに何時の間にか目が離せなくなり、好きになっていた、と。
正直、へぇそうなんだとしか思えなかった。
私目線のその時の状況は確か、こうだ。
嫉妬や偏見から理不尽なことを言ったり差別をしたりしている奴が彼の事を貶していた。
そいつは普段から教室でギャーギャー騒いだりして煩い上、気付けば誰彼構わず人の悪口ばっか言ってる最低男で私はいつもイライラさせられていた。
いつもだったら関わりたくないと無視したのだが、その日なぜだか私の沸点はやたらと
低くなっており我慢がきかなくなって。
「いい加減にしろよ?」
……キレた。
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