学校での佐滋冬馬

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時は流れ、新入生の入学式。 「生徒会長挨拶」 「はい!」 アナウンスが流れ、冬馬が在校生の座るパイプ椅子から立ち上がる。 二年生の間を抜け、新入生の前を通って壇上に向かう。 その際に、金髪の冬馬は凄く目立っていた。 周りが殆ど黒髪なので、嫌でも冬馬と三葉の金髪は目立つ。 そして、違う意味でも冬馬は目立っていた。 「あの生徒会長かっこよくない?」 「あ、それ私も思った!」 「背も高いし顔もかっこいいし……私この学校に来てよかった~」 (うぅ……兄貴が褒められてるのに、私がなんか恥ずかしい……) 三葉の近くに座っている女子生徒が冬馬を見つめながら話す。 と、言うよりも、この会場にいる殆どの女性が冬馬を見て目をハートにしている。 そんなことも露知らず、冬馬は壇上に上がる。
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