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冬馬は壇上にある台の上、マイクの両脇に手を置く。
「生徒会長の佐滋冬馬だ。新入生の皆、入学おめでとう!先ずは俺からこの言葉を送らせてもらう!
皆知ってると思うけど、この学校では教師よりも生徒の意見を尊重している。俺が生徒会長をしている間はなるべく生徒の願いを叶えていきたい、まだ慣れていないこの桜花高校で一刻も早く新入生の皆が笑顔になれることを俺は願ってる!」
冬馬は笑顔で新入生への挨拶をした。
そして、少し間が空いてから。
「そして!俺の愛する妹、佐滋三葉がこの新入生の中にいる!男ども!もし三葉に手を出したら…………この学校から消えると思え!」
冬馬は笑顔だった。
しかし、新入生の男子、在校生の男子、数多くの生徒が顔を真っ青にして、ガクガクと震えていた。
冬馬はスッキリとした表情で壇上から降りていった。
新入生の中で、金髪の女子生徒が顔を真っ赤にしているのを冬馬は知らない。
(兄貴…………絶対許さない!)
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