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勢いよく押し開けた玄関ドアの向こうに、今まさにインターフォンを鳴らそうとしているゼロさんがいた。
付き添いを断られたものの、やっぱり心配になって来てくれたのだろう。
そのままの勢いで胸に飛び込めば、なだめるように背中をポンポンと優しく叩かれる。
「どうした?
ババアが化けて出たか?」
「からかわないで!
そんなんじゃないの!
とにかく、ゼロさんも見て」
袖をぐいぐい引っ張って書斎に連れていき、モニターとファイルを見せると、ゼロさんはさっきの私と同じように息を飲んだ。
「……まさか、ここまで狂ってたとはな」
漏らす感想まで、そっくりだ。
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