Secret sins #2

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それでも私はお腹の子のために、保身を選ばざるを得ない。 弁護の言葉を探しているうちに、濡れ衣を着せられたままの首謀者は、ソファーから立ち上がり、ドアへ向けて歩き出してしまった。 止めるべきか、行かせるべきか。 碧さんの言葉通り、車に何か細工をされていたとしたら、事故は免れない。 運が悪ければ、死んでしまうかもしれない。 かといってそれを恐れて、このまま留まらせても、遅効性の毒のように、肝炎ウィルスがウノさんの体を蝕んでいく。 決断できない私は、ただ黙って背中を見送るしかなかった。
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