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リビングに戻ると、窓の外には茜色の夕焼け空が広がっていた。
冬は日が暮れるのが早い。
今日のところはここまでにして、続きはまた明日にした方がいい。
伸びをして一区切りつける私の目に、青ざめた顔で書斎から出てくるゼロさんの姿が映った。
「どうしたの、ゼロさん?
お化けでも出た?」
さっきの仕返しとばかりに茶化しても、表情は固く凝ったまま、緩まない。
ついには無言で革張りのソファーに腰を落とし、頭を抱え込んでしまった。
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