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乱暴に薄衣がずらされ、渇いた痛みと共に熱が捻じ込まれる。
義母を悦ばせていたそれは、私にとっては凶器でしかない。
悲鳴を上げたくても、恐怖で喉が潰れてしまっている。
口端から漏れ出す、か細い風音すら奪うように、ゼロさんの唇が私の口を塞いだ。
息が苦しい。
体が、心が痛い。
しかし人の体というのは、不思議なものだ。
傷付かないための自己防衛なのだろうか。
気持ちとは裏腹に、打ちつけられる腰の動きに合わせて、次第に水音が鳴り始めた。
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