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自ら動かしているはずなのに、予想をはるかに上回る快感。
それはまるで、碧さんの意識が私の手に乗り移ったかのような錯覚を感じさせる。
『こんなに溢れさせて、いけない子だね。
こっち側にまで音が聞こえてくるよ。
さあ、花純。
そろそろ────イッてごらん』
嫌だ、気持ち悪いと、近付く絶頂から逃げようとする意識。
けれど私は知っている。
電話越しの碧さんが、特別な事を。
瀬戸際まで追い詰めてから、大好きな声が囁いてくれる。
普段はくれない最上級を。
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