Phantom of my sweet

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「えへへ、びっくりさせたくて、こっちから掛けちゃった。 碧さん、今、忙しかった?」 『ん……っと、ちょっとだけね。 他の人の発表を音声から文字に起こしたり、それをまとめたり。 ホテルに帰っても、それほどのんびり休んでる暇はないんだ』 「そうなんだ。大変だね」 それほどまでに忙しい合間を縫って、昨日も一昨日も私に連絡をくれていたなんて、感激だ。 元より愛されていないなんて不満に思っていたけれど、もしかしたら私は、よその奥様方よりも、よほど恵まれているのかもしれない。
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