Phantom of my sweet

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一人っ子だったお陰で、この手の空想遊びはお手のものだ。 仕上げとして、私は携帯からゼロさんのタブレットに、こんなメッセージを送信した。 「これから5日間、誰かがお屋敷に戻ってくるまで、私の前に現れないで下さい。 身の回りの事は自分でできますので、おかまいなく」 それに対し返されたのは、 『ご自由に』 という、何ともあっさりとした四文字だった。 私にあんな事をしておきながら、まるで興味がなさそうな物言いだ。 (もうっ。 これじゃまるで、私が自意識過剰の勘違い女みたいじゃない)
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