第1章

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初めて、北川颯を見た時あたしの中で何かが始まった。 それは、初めて感じた衝動で男性経験豊富なあたしが味わったことのない感情だった。 8つも離れた彼に、強く惹き付けられる。 彼は、どんな風に女を抱くのだろう。 どんな風に囁いて、どんな風にキスをして、どんな風に女を抱くの? 彼を見るたびそんな事を思うようになった。 でも、彼は全然あたしに興味がない。 彼に出会ってからというもの、それまで軽く遊べていたことも何故か嫌悪感に苛まれてやめた。 あたしと違ってまっさらな譜面のような彼をもっと、知りたい。 彼に近づきたい。 でも、どうすればいいの? あたしに、とって彼は汚れを知らないように見えた。 あたしと接することで彼を汚してしまうような気がして嫌だった。
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