第1章

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悔しいのか。むなしいのか。よくわからない。 チャイムが鳴って休憩時間になった。 わらわらと皆が休憩室に入って行く。 「柚夏、休憩だよ。行かないの?」 「今行く。」 愛弓に言われて手を止め休憩室に行く。 北川君はどこかな? なんで。あたし、探してるの? 彼は、すでに席に座り一服していた。 スラッと高い身長に、長い手足。痩せてみえる。 ケータイをいじりながら、難しい顔をしてる。 以外と睫毛長いんだ。 煙草を、吸いながら彼をチラッと見てみる。 彼女いんのかな? 笑うとかわいんだ。 見た目めっちゃ怖そうな感じなのに。 彼は、あまり喋らない。 無口がいっそう、無愛想にみせる。 けど、梨子先輩の問いかけには応じてる。 同じ部署だもんね。 軽い梨子先輩のいじりに、戸惑いながらも笑って答える彼を見てるとあたしも喋ってみたくなる。 でも、彼とあたしの共通点なんてない。 仕事も違うし、喋ったこともない。 梨子先輩に軽く焼きもちをやいていた。 嫉妬なのかな? 休憩時間は、10分。 残り5分。もう一服する。 ラインが光る。 嵐。 「さっきは、悪かった。けど、俺は柚との関係きるきはねーから!」 自分勝手な文字が余計にあたしを苛立たせた。
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