第1章

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ふざけんな。心の中でそう呟きながら、煙草の煙を吐き出す。 怒りは治まらない。 もう一度北川君を見た。 彼は二本目の煙草に火をつけたところだった。 北川君を見てるだけで、あたしの心は何故か穏やかになるのを感じた。 チャイムが鳴り、休憩が終わる。 また、みんなワラワラと仕事に戻って行く。 北川君は?ロッカーに、スマホをしまうと作業に戻る彼。 今日はなんだか、眠たそう。 夕べ遅かったのかな? 大きな欠伸が、寝不足を物語ってる。 あたしも、頑張らなきゃ! 大きく伸びをして、あたしは作業に戻った。
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