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碧さんに抱かれ、その染色体を半分引き継ぐ子供を、私以外の女が産む。
その腹違いの弟か妹に当たる子供を、私が産む。
想像しただけで、内臓が煮えてくる。
実験動物として一生飼い殺されないために、碧さんに復讐を果たした後、生温かく残酷な鳥籠を飛び出す。
そのためにゼロさんの子供を産む事など、厭わない。
どんな男の種でも、きっと子供自身は愛せる。
私の遺伝子を受け継ぎ、私が十月十日胎内で育み、私が命を掛けて産むのだから。
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