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「そういえば何年生?その制服、ユウ…じゃなくて佐々木 裕矢と同じところだよね?」
「はい、あー、佐々木君の知り合いなんですね」
「そう、塾が一緒なの、あー、佐々木君ってことは同級生?てことは俺と同い年?てか、あいつと同じ高校とか頭いい~」
「いやいやそんな、でも、佐々木君、クラスではその…友達いないから」
「あーね、俺らみんなそうだよ、塾のメンバーがいつめん」
「いつめん?」
「いつめんのメンツ」
「ああ!!なるほど、ん?そこはメンバーじゃ」
「どっちでもいいや」
「ですよね、ああ、そうだ、今度、今日のお礼に勉強教えますよ」
「勉強?それは助かるな、テスト近いし」
「はい!!」
「俺の所、バカ高だし…」
「えっ…あっ、そんなつもりじゃ…」
「冗談、ありがとう!!」
「……もう、いじわるですね」
「ごめんごめん」
その後、北倉さんからお礼として喫茶店で勉強を見てもらい、その後も数日間、一緒に勉強したりテスト勉強の息抜きに買い物に行ったりしてちょっとしたことが切っ掛けで俺と北倉さんは交際することになったのだった。
「マジかよっー!?」
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