第11話

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第11話

今日二度目の挨拶に、肩の力が抜ける。 前に見た夢のせいか、一瞬オオカミさんがこの家の中にいないんじゃないかって思ったから……。 「おはようございます」 「腹減ってない?」 「空いてます!」 反射的に返事をすると、ふふっとオオカミさんが笑うのが見えて、恥ずかしくなる。 ほんとうなら、女の私がこういうのって用意するんじゃ……。 まるっきり立場が逆転していて……。 いいのかな? そう思いながらも嬉しくて顔が綻んでしまう。 「どうした?  もうすぐできるからシャワー浴びておいで」 「はい……」
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