第1章

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まあ、 その時は目の前の面接に合格すれば良かったので、 私はとりあえず愛想良く 「そうですか。 それは大変な仕事ですね。 」と適当に相づちを打っていた。 私は写真の整理が一段落するとカチカチと音を立てている未来時計を見上げた。 いつもであればこの未来時計は現在よりも十分先の時刻を刻むことになっているのだが、 この一週間少しずつ時刻にずれが生じており、 今ではその差が十二分になっていた。 私もすぐに気がつけば良かったのだが、 たった二分の違いである。 それにこのアルバイトを始めて二週間、 時間がずれたことがなかった、
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