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「絶対行くから」 合コンなんて断ると思ったのに、あの日の多賀子はいつもと何もかもが違った。 服装も化粧も性格さえも、綺麗でお洒落で明るくて。 「へぇ、多賀子さん古代ローマの建造物とか詳しいんだ」 高収入好青年マニアック趣味のイケメンを、あっと言う間に虜にしてしまった。 「椎茸がさ」 「セパタクローを」 「盆栽って」 違う次元で激しく共感し合う二人を、邪魔出来る人なんていない訳で。 「……」 私にだけ、ちらりと見せた勝ち誇った顔。 多賀子の謎は、深まるばかり。
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