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遠い未来。
第四次世界大戦終結後。
大勢の戦争孤児が遺された。
十六歳から六十五歳迄の者は例外なく兵役され、殆どの者は帰って来る事はなかった。老人達は世界再建に翻弄し、子供達は協力し各々で役割分担をし互いに支え合い生きていた。
ここ第三地区ではカイン、ネイト、ニア、シオンの四人は生存者探しを担っていた。大量の科学兵器を使用した大戦の影響で、何らかの異常を来す子供が多く、カインとネイトは研ぎ澄まされた聴覚を持ち、ニアは視覚、シオンは嗅覚が発達している為である。
そんな中、優に七日以上、事切れた両親に守られる様にうずくまっていたリン。
発見した当初、精神肉体共に衰弱が激しく名前も言葉も分からない状態であった。
ようやく自力で歩ける迄に回復した際、引き続き預かりたいと言う精神感応力の高い衛生班の申し出を断り、カインは自らリンを引き取った。
それから一週間。
少しずつ会話が出来る様になって来たリンだが…?
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