271人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
「和花、最近痩せたのか?」
久々の日曜、賢二が朝食を口にしながら、そう言った。
「そう?別に体重変わってないけど」
「そうか?なら・・・」
「何?何かあるの?」
つい棘のある言い方をしてしまう。
「いや・・・別に・・・」
賢二は心ここに在らずのような対応を私に見せた。
賢二との会話が進まない。
それは、別にいい。
一緒に居る事に少し苦痛を感じ始めていた。
賢二と一緒にいても、気ばかりを遣う。
亨さんとの事がバレやしないか?
そう考えて言葉を発しなくなりつつあった。
最初のコメントを投稿しよう!