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樹と大地のあぶり出しに成功してすぐ。
再び車を走らせる。
長時間の運転で体は疲れているはずなのに、頭がやけに忙しくてオーバーヒート気味に冴えていた。
途中、携帯を確認するためにコンビニに立ち寄った。
エンジンを切り、小さな丸いライトが点滅するか凝視するけれど。
相変わらず、知らん振りを決め込む携帯。
「お前の飼い主、頑固だな」
携帯の先でゆらゆら遊ぶ、青紫のネコを指先で弾いた。
───いや、頑なにさせてんのは、俺か。
大きく息を吐き出して、コンビニの中に入る。
ガラス窓に沿って並べられた様々な雑誌が視界に飛び込んできた。
よく生徒が持ってきている雑誌もあった。
いつもなら、素通りするそのコーナーで思わず足を止めてしまったのは。
『イマドキJK☆恋愛リアル』
なんて見出しのせいだろう。
思わず手に取り、パラパラと眺める。
夏が近いせいか、露出の高いファッションで微笑むモデルたち。
特に気にもとめず手を進めると。
その特集コーナーにたどり着いた。
『現役JK1000人に聞いた!
これが私たちの恋愛リアル!!』
アンケートに答える形で、その結果が円グラフ化されている。
なになに…………
『初☆Hはいつですか?』
『それは付き合ってどれくらいで?』
『どれくらいの頻度でしてる?』
…………………をーいをーいをーいっ!!!
なんじゃこりゃー!!!!!
雑誌を持つ手がふるふると小刻みに揺れる。
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