第1章

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リアルって、そっちのリアルなのか!? あいつらいつも、教室でこんなの読んでんの? てか、え、これ、どこ調査!? どこの1000人!? 統計学の理論に照らして、ちゃんと母体選んだか!? 可愛らしい記事を想像していた俺に、雷が落ちる。 恐ろしいグラフと体験談に目眩がした。 ふと横からの視線を感じて顔を向けると、眉間にしわを寄せて訝しげに俺を見る女子高生くらいの二人組と目が合う。 はっとして、自分の手の中の雑誌が似つかわしくないことに気がついた。 慌てて雑誌を元に戻して、何食わぬ顔で飲み物のコーナーへと移動すると。 「なに今の人ー、めっちゃガン見してなかったー!?こわっ」 「ロリコン!?ねえロリコン!?」 背中にブスリと刺さる視線と言葉。 ───ロリコン。 大丈夫、言われなくても俺が一番、自問自答してるから。 衝撃的な内容が頭をぐるぐる回る。 そりゃ一番興味もある頃だし、自分だってそんな時を経て今があるんだけど………。 見るんじゃなかった。 そんな真っ只中にいる、カオル。 うじゃうじゃいる野獣どもの頂点にいる、柴田。 ────恐ろしい。 背中がゾクゾクした。
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