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「ご忠告ドーモ。
敵に塩送るなんて、カオルの言う通りホント、いい人ですネー」
『ムッかつくー!!
あんた一度地獄に落ちろ!!!』
「それ賛成。
機会があれば、是非とも地獄生物について調査してみたいもんだ」
ふん、鼻を鳴らしてタバコを味わう。
昔からよく言ったもんだ。
毒を喰らわば皿まで。
一度カマしたはったり、最後まで。
『あーもーっ!
やってらんねー!!じゃあなっ!!』
「───柴田」
『なんだよ』
「助けてやって。
これからも、カオルのこと」
我ながら卑怯な布石の置き方だと思う。
数秒の、間。
口の端にタバコを挟んで返事を待つ。
『そんなこと………あんたに言われなくても分かってるよ。
羽村は────
大事な友達だから』
掠れた、だけど力強い柴田の声に胸がつまる。
「………頼りにしてる」
『ククッ、ホント、やなヤツ』
喉を鳴らして呟いたあと、電話は切れた。
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