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「それは俺も同じだよ。気持ち、凄く嬉しい。ビックリした」
「だよな……」
「うん。それに、」
「ん?」
「大河くん、昔から水泳やってるから、…その……肩幅とか、筋肉のつき方とか、いつも凄いなって思ってて…っ」
(……うん?)
「ほら、俺ってなかなか筋肉つかない体質じゃない?だから憧れてたって言うか……」
(………んんん?)
「いつか触ってみたいなって思ってたり……、あ!嫌ならいいのっ、うん。無い物ねだり?みたいな感じだから!」
(……えーっと。どういう流れだ?コレ…)
頬を紅葉させて語る李煌さんに、
眉を顰めて脳みそをフル回転させた。
(好きなのは、俺自身じゃなくて、筋肉?いやいやそれじゃあ俺関係なくね?…ってことは、俺の筋肉だから好き?…え、それって喜んでいいことなんだろうか……?)
「李煌さん、一つ訊いていい?」
「どうぞ!」
「李煌さんが好きなのって、俺?筋肉?俺の筋肉?」
「大河くん、意味不明だよ」
(俺も言っててそう思ったよ…!)
「や、だから……」
どう説明するべきなんだろうか。
真面目な話からこの展開は正直初めて過ぎて対応に戸惑う。
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