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教会の少女
森で見つけた小さな教会にルキは胸を弾ませていた。
生い茂る草をかきわけて、植物のツルが絡み合った扉の前へ出た。
もう何年も人が出入りしていないのだろう。
「ギィ」と古びた音を立てて扉が開かれた。
教会の中は埃まみれだったが、小さな窓から零れた太陽の光が集まる場所は、とても神聖な雰囲気を漂わせていた。
そしてそこには、天使がいた。
ルキと同じくらいの歳の子だった。
光が集まる床にいた少女は寝息を立てていて、長いまつ毛に少しウェーブのかかった栗色のロングヘアーと、いかにも可愛らしい顔立ちをしていた。
短いまつ毛に黒髪で癖一つないストレートヘアーのルキには似ても似つかない容姿だったが、どことなく2人は似た雰囲気を持っていた。
「うーん………」
ルキの気配に気が付いたの少女は目を覚ました。
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