中学最後の思い出

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少しずつ、 一歩ずつ 僕に近づいてくる。 身体がこわばり息が上がる。 ようくんは僕の目の前で 立ち止まると その場にしゃがみこんだ。 「まだ痛むかい?」 ようくんの手が 僕の頬を撫でる。 恐怖で声が出ない。 「ごめんね… こんなに傷付けてしまって…」 ようくんの口から出てきた言葉に 僕は自然と涙がこぼれた。 それを優しく拭き取る ようくんの手。 あの時の ようくんが嘘のように 感じた。
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