核心

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それを考え始めたのは21~22くらいの時だったと思う ぼんやりと頭の片隅に生まれ始めたのはいつだったか正確には覚えていない その頃に特に何かあった訳でもなく、むしろ順調と言えた 仕事も順調だったし、上司も先輩も後輩にも恵まれて、それなりに楽しくやってた だけど、このままで良いのか?って思い始めた このまま安定した暮らしを死ぬまで続ける? その当時の自分にはそれがとてもゾッとした 上手く言えないけど、安定した暮らしに老いていくだけの自分 それをとても嫌悪しながらも、やがては受け入れてしまうであろう未来も 耐えられなかった、生きてゆくのに胸を張れる理由が欲しかった。 そうじゃなければ、何のために生まれてきたのか?何のために生きるのか? とにかくそんなよくわからない焦燥感みたいなものに怯えていた
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