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どうしても手に入れたい人が出来ました。
親の道に従って歩んできた道を僕は何の不満も疑問も持たずただ従う日々を過ごしていた僕に彼女は微笑み、抱きしめてくれました。
暖かく細く華奢な身体に茜色のサブバッグを抱えた彼女は風景画がどうしても好きで画家に成りたいと夢のない僕に語りました。
「僕は人になりたい。」
純粋な気持ちで泣いて笑えて怒れる人になりたい。
そんな事を語る僕に彼女は微笑みました。
この僕を包み込む笑顔が大好きでした。
だけれど、、、
僕はそれと同時に彼女に凶器を覚えました。
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