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「あ、ァア、あぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!」
彼女は叫びました。
そして悟りました。
彼女は何をしても僕のものにはならないと。
嫌悪に、恐怖に、復讐心に満ちた瞳を僕に向ける彼女に分かってしまったのです。
悲しかった。
手に入らないのならば
コロセ。
またあの呟き声。
この声になんど救われたか。
救われた?いつ?どこで?
わからない。
まぁ、いいや。
僕に残された道は彼女を殺すこと。
僕に残された未来は彼女を僕のものにすること。
「さよなら、秋奈さん。」
血飛沫舞う見慣れたシンプルな壁。
白で統一されたベッド、壁紙、機会類。
微かに香る消毒薬の匂い。
あれ...?ここ、病院…?
なんで?いつからここにいた?
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