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「何でって当然だろ、アイツらは魔族で昔は俺たちを支配しようとした魔王と同じ種族何だから、あれ位が身の程をわきまえているのさ」
十年程前、当時魔族が人間、獣人、エルフに対して行なった支配する為の戦争。結果的には人間と獣人、それにエルフを加えた三種族の連合が勝利を治めたが、当時圧倒的な魔族の魔法と、数で押す人海戦術に連合も大きな被害を出すこととなった。
「でもそんなの俺らがまだ子供の頃の話だろ、何で何の関係も無いアイツ等までそんなに負い目を持たなきゃいけないんだ?」
「そりゃそうだろうけどさ、仕方が無いんじゃねぇの? じゃ俺こっちだから頑張れよ」
言いたい事だけを言ってその場を去って行くコンラートの後ろ姿を見ながら、胸の中に残るモヤモヤとした気持ちを残しながらも教室へと向かう甲斐だった。
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