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「これは、勉強してたの!」
「べ、勉強、、?」
「美琴、いつも声あんまり出してくれないから、私下手なのかもって思って、、、。もっと上手になりたいと思って、これで勉強してたの。」
「わ、、私の為に?」
にわか信じがたい言い分だったが、真面目な彼女の性格を思いだし、ありえるかもと思い直せた。
そうなると、今度は強がっていた反動でさらに涙が出てしまう。
「私、、私、飽きられたのかと思った。」
「なんで、美琴はそう悲観的かなぁ。」
よしよしと抱き締め、頭を撫でながら、この状況にした張本人は呆れた。
「美琴の、鼻水たらした泣き顔も大好きだよ。」
「服につけてやる。」
恨めしく返すと、恵は笑いながら洋服で鼻水を拭いてくれた。
「心配かけて、ごめんね。私、本当に美琴以外興味ないし、ましてや、好きな人以外の体も見たいと思わないから。」
「抵抗あったから、最初はアニメでどうにかなるかと思ったけど、美琴には効果なくて、じゃあリアルでってしたけど、やっぱりモザイクじゃよく見えないし。無修正でみて、どうしたら気持ちよくなるのか見てたけど、それでも美琴あんまりだから、次はおもちゃかなって思ってたんだよ。」
「飽きられるって思ってたのは、私の方かもね。」
恥ずかしそうにパソコンを閉じる恵。
すっかり美琴の涙はとまるのを確認した恵はあったかいおしぼりで、優しく顔をふいてくれた。
「恵がいいの。おもちゃなんて、嫌。」
「うん、わかった。」
「それと、私、恥ずかしいから声ださないだけで、、、。」
「ん?」
「今度から、私に聞いて。私の体の事なんだから。」
「うん、わかった。」
にこにこと、恵は美琴の服をたくしあげた。
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