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「ねぇ、美琴、どう?」
「、、ーーーー!」
「ぷは。美琴、口と手、どっちが好き?」
「ーーーーーー!」
「ねぇ、答えてよ、美琴。」
(むり!!!)
美琴は枕に顔を埋め、耳元で囁く恵のせめに向かって、心のなかで叫んだ。
常にどこかを触り、刺激してくる恵。
びくんと体が反応すれば、執拗にせめてくる。
「あぁ、、、ん!!」
声なんて出そうものなら、それまでとは比べ物にならない程の刺激を、終わるまで強いられるのだ。
「美琴、キス、しようか。」
それを知ってか、知らずか、恵は呼吸もままらない激しいキスをしかける。いつも始まりはソフトなのに、挑発的に舌を遊ばし、中々捕まえさせてくれない。
それを追いかけて捕まえると、嬉しそうに応戦する恵。
キスに集中しようと思えば、突然、すっかり赤く熟れた実のような突起を、指の間に挟み、入り口全体をもみあげるようにぐちゅぐちゅと激しくこすりだす。
快感に身をそらし、キスを外そうとすれば、それは叶わず。しっかり反対の手で頭をキープされている。
苦しくて苦しくて、やっと息が出来たと思ったら、そこには優しい表情の恵がいて。
脳は酸素とともに、その姿も麻薬のように吸収されて、さらに体の感度があがっていく。
もう、どこに触れても気持ちいいとしか言えなくなるまで、恵はもってくる。
頭が真っ白になる瞬間が何度も襲ってくる。
でも、恵はその度にまたゆっくり絶頂までいざなう。
手の甲にキスされ、熱い視線を送られたかと思えば、それを合図のように電気のような刺激が体を駆け巡る。
「美琴、気持ちいいなら、キスして。」
催眠術のようなその台詞を拒んだことは一度もなかった。
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