第1章

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1582 「世界に古の神の子集まりしとき、 闇は開かれたり。 五つの時の力を宿した真の王、もっとも天に近き場所で祈りしとき この世界もまた真の姿を見せるであろう。」 その男は月光の下、白銀の髪をなびかせ空を仰いだ。 「光秀様、それはいったい?」 「利三、私は世界を変えたいのです。」 紅い瞳はまっすぐ、目の前の部下を見つめていた。 なんと、美しい人だ、しかしそれと同時にとても恐ろしい人・・・・・・。 部下は地に膝を着き、目の前の男に頭をたれた。 「ごめんなさい。どうか、来世では幸せに・・・・・・。」 そしてとても、悲しい人だと思ったのだ。 「ときはいま。」 そして時代は駆けていく。
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