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『僕だけを見ていて』と言ったさくちゃん 今まではずっとさくちゃんしかみていなかったのに……… 静かな水面に水滴が一滴落ちそこから波紋が広がるように、私の心の中で何かがざわめき広がっている。 さくちゃんだと疑いもしなかった思い出の中の存在が、今はさくちゃんじゃないとハッキリと示し始めている。 いろいろな思い出が塗り替えられていくように、私の中で不確かなものとなり不安にさせられた。 .
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